Modbus TCP
Modbus TCPは工業オートメーション技術用のイーサネットを基盤とする通信プロトコルです。Modbus TCPとはTCP/IPを基盤とする通信で確立したModbusプロトコル(RTU)の直接実装みたいなものです。こうして既存のModbusアプリケーションは接続性を主眼とした、セキュリティの確立したプロセスデータ交換を既存のイーサネット ネットワークで利用できるようになります。
Modbus TCPには特に以下のような特長があります:
- TCP/IP接続に基づくリクエスト/レスポンス原理によるデータ交換
- 簡素なリアルタイム要件(周期時間約100 ms)に最適
- 標準ネットワークコンポーネント (スイッチ等)とITテクニックの使用を基本とする
- 極めて簡素かつ汎用性のあるプロトコル、本質的にはModbus RTUの透過的実装である
- 専用ゲートウェイ不要で通信/ルーティングをネットワークセグメント共通で処理
他のプロトコルより優れる点として、Modbusは遅延メッセージを処理可能、例えばモデム接続または無線ネットワークでよく生じる遅延にも対応。
こうしてModbusは遠隔での信頼できる制御、デバイス監視、データ取得を可能にします。
アクチュエータ制御装置AC. 2搭載AUMAアクチュエータはModbus TCPに対応、様々なネットワークの種類に容易かつ柔軟に統合可能です。
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詳細
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機能
- スイッチ方式イーサネット
- クライアント・サーバーモデルでのデータ交換:
Modbus TCP クライアントとしての制御システムはModbus TCP サーバーとしてのフィールドデバイスからプロセスデータを要求します(ポーリングプロセス) - デバイスカテゴリ:
クライアント (制御システム)
サーバー (フィールドデバイス) - ITテクニックに基づくIP基盤利用のアドレス管理
- Modbusアプリケーションヘッダー付きの修正型Modbus RTUデータテレグラムを使用
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TCP実装アクチュエータ
- アクチュエータ制御装置AC 01.2によりマルチターン型アクチュエータ SAおよびパートターン型アクチュエータSQに利用可能
- スターコンフィグ用イーサネットポート 100BASE-TX (100 Mbit/s) 1つ
- M12コネクタまたはRJ-45コネクタによる接続
- DHCPないし統合ウェブサーバによるIP設定
- 自動ネゴシエーション、自動クロスオーバー、自動極性指定で配線が容易
- 入出力のプロセスイメージがModbusレジスターにフルに投影済み。デバイス統合説明書を参照
- NAMUR NE 107準拠のアクチュエータ診断メッセージの分類
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立ち上げと通信
Modbus TCPインターフェース実装のAUMAアクチュエータはネットワーク基盤に柔軟に統合でき、システム内でIPアドレスによって識別でき、接続できます – ローカルネットワーク上のPCと同様。
僅かな手順でAUMAアクチュエータをModbus TCP環境に統合できます。このためにはまずIPアドレスを統合ウェブサーバから割り当てます。次に制御システムのシステムツールを使用してプロセスイメージ入出力データ用のModbusレジスタークエリーを設定します。
リアルタイム要求性があれば、ネットワーク使用度のプランニングと管理されたスイッチの使用が必須になります。
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関連文書
41 関連文書Manual
Operation instructions
Spare parts list
Technical data