プロフィネット
プロフィネットは工業オートメーション用のイーサネットを基盤とする通信プロトコルです。プロフィネットは基本的にプロフィバスの機能モデルに基づいているので、プロフィバスユーザーをはじめ新技術への移行が容易です。プロフィネットは既存のフィールドバス システムと工業用イーサネットのメリットを合体したものです。
プロフィネットには特に以下のような特長があります:
- イーサネットテレグラムの修正版に基づくリアルタイム通信
- ハイパフォーマンス(周期遅延1~8 ms、ジッター < 1 µsも可能、高スループット)
- 設定及び診断用の非周期的(non RT)データ交換と並ぶハードなリアルタイム通信(RT)
- アドレスの自動割り当てやアドレス競合検出により立ち上げが容易
- トポロジーの自動検出で可能になること
- 設定し直さずにデバイスを簡単に入れ替えられる
- ネットワークトポロジーのオフラインプランニングとプログラミング - 転送経路(リング)と制御システム用の統合冗長性コンセプト(システム冗長性)
プロフィネット装備のAUMAアクチュエータはアクチュエータ制御装置AC.2の全機能に対応し、様々なネットワークの種類に容易かつ柔軟に統合可能です。
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詳細
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機能
- 柔軟なプライオリティ制御によるスイッチ方式イーサネット
- プロバイダー・コンシューマモデルによるデータ交換:IOデバイスはプロバイダーとしてプロセスデータを1つまたは複数のIOコントローラ (コンシューマ) に提供可能
- プライオリティ制御によるイーサネット/MACアドレス割り当てによる周期的リアルタイムデータ
- IPプロトコルによる非周期的通信及び診断
- デバイスカテゴリ:
I/O - コントローラ (PLC/制御システム)
I/O - デバイス (フィールドデバイス)
I/O - スーパーバイザ (プログラミング、診断、立ち上げ) - ネットワーク接続デバイスの名前で容易に識別
- ACDによるアドレス競合の検出
- ネットワークセグメント横断的通信/ルーティングには専用ゲートウェイが必要
- プロフィネットデバイスの性能保証範囲が準拠性クラスA~Cで定義済み
(周期時間: A: 100 ms、B: 10 ms、C: < 1 ms)
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プロフィネット搭載アクチュエータ
- アクチュエータ制御装置AC 01.2によりマルチターン型アクチュエータ SAおよびパートターン型アクチュエータSQに利用可能
- プロフィネット仕様 V 2.3
- 2 イーサネットポート100BASE-TX (100 Mbit/s)
- RJ-45コネクタ接続
- プロフィネット IO 準拠性クラス CC-B(PA) RT クラス1
- スイッチ機能内蔵:
ライントポロジー及びリングトポロジーに対応、クラスA、B、Cのシステム(RT クラス2)で使用可能 - リングトポロジー用にはMRP (メディア冗長性プロトコル)で冗長転送経路を確保
- SNMPで容易なネットワーク診断
- 自動ネゴシエーション、自動クロスオーバー、自動極性指定で配線が容易
- ウェブサーバ内蔵でウェブブラウザーから容易に診断可能
- FDIパッケージによる非周期的通信、診断、パラメータ設定
- I&M 1-3準拠の拡張デバイス識別
- NAMUR NE 107準拠のアクチュエータ診断メッセージの分類
- GSD(ML)ファイルを利用してデバイス統合
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立ち上げと通信
プロフィネットインターフェース装備AUMAアクチュエータはネットワーク基盤に柔軟に統合でき、システム内であればどこからでもデバイス名やIPアドレスで識別でき、接続できます – ローカルネットワーク上のPCと同様。
僅かな手順でAUMAアクチュエータをプロフィネット環境に統合できます。そのために必要なのは最初に標準化デバイス記述ファイル(GSDMLファイル)を制御システムに統合するだけです。次に制御システムのシステムツールを使用して「デバイス命名」を行うだけです。アクチュエータにデバイス名が付けられプロフィネット システムでの識別が可能になります。この後IPアドレスは自動割り当てされます。
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関連文書
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